森田隆さん死去、100歳=在外被爆者援護に尽力
広島市で被爆後にブラジルに移民し、在外被爆者援護実現に尽力した森田隆さんが12日、老衰のためサンパウロ市内の病院で死去した。100歳だった。
1924年、広島県生まれ。45年8月の原爆投下時、旧日本陸軍憲兵として爆心地近くで働いていて被爆した。56年、家族と共にブラジルに移住。国外在住を理由に被爆者援護法に基づく健康管理手当を打ち切られた。84年に「在ブラジル原爆被爆者協会」を設立。在外被爆者に日本国内と同様の医療支援を提供するよう求めて日本で訴訟を起こした。
ブラジルの若者に被爆体験を伝える活動も展開。今年5月には、ブラジルを訪問した岸田文雄首相と面会した。
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