サウジ合弁株を一部売却=保有比率15%に低下、債権放棄も―住友化学
住友化学は7日、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコとの合弁企業で、石油精製や石油化学事業を現地で手掛ける「ペトロ・ラービグ」の株式約22.5%をアラムコに売却すると発表した。売却で得る約1000億円全額をラービグに拠出。また同社に対する貸付金約1100億円について債権放棄する。
石油化学品の市況低迷で収益が悪化したラービグの財務を改善し、経営再建を進める。住友化学の保有比率は37.5%から15%に低下するが、持ち分法適用会社であることは変わらない。住友化学と同じだったアラムコの比率は60%に上昇する。
債権放棄に伴い、住友化学は2024年9月中間連結決算(国際会計基準)で税引き前損益として約270億円の損失を計上する。25年3月期の連結業績予想に変更はない。
[時事通信社]
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