東京株、一時1100円超上昇=日銀副総裁発言で一転、買い戻し―円下落、147円台半ば
7日午前の東京株式市場は幅広い銘柄が売られて始まったものの、日銀の内田真一副総裁が講演で追加利上げに慎重な姿勢を示したことから買い戻しの動きが広がり、日経平均株価は一時、前日比1100円超上昇した。日銀の利上げに前向きな姿勢が最近の「円高・株安」につながっていたが、内田氏の発言を機に相場の流れが変わった。午前の終値は789円15銭高の3万5464円61銭。
東京外国為替市場では、内田氏の講演を受けて円相場が一時、1ドル=147円台半ばまで大幅に下落した。正午現在は1ドル=146円83~84銭と前日比1円54銭の円安・ドル高。
日経平均は取引開始直後、前日に急上昇した反動で利益確定の売りに押され、900円超下落した。しかし、内田氏が「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」と発言したことが伝わると、過度な利上げ観測が後退。市場関係者は「金融市場への配慮を感じさせる内容で安心感につながった」(中堅証券)と指摘した。
[時事通信社]
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