株価乱高下も冷静=NISA投資家に広がる「長い目」
株価の乱高下に対し個人投資家が冷静に対応している。証券会社などによると、投資のプロでも動揺せざるを得ない相場の急変にもかかわらず、少額投資非課税制度(NISA)を活用する個人の多くは「長期、積み立て、分散」という資産運用の王道に沿って行動しているようだ。
インターネット証券大手の楽天証券では、6月末時点でNISA口座数が552万口座に上る。楠雄治社長は8月6日の決算説明会で、最近の個人投資家の動向について「NISA利用者の間では短期の変動を気にしない人が増え、投資信託を売却するなどの動揺はさほど見られない」と指摘した。
動画サイト「バンクアカデミー」を通じ資産形成の情報を発信する小林亮平さんは「株価がコロナ禍で急落した後、回復するのを目にした投資歴4年以上の人は至って冷静だ」と話す。
小林さんは、1月に始まった新NISAなどをきっかけに投資を始めたばかりの初心者から「いったんやめた方がいいか」との相談も受けたが、内外の株式相場の歴史などを紹介し、継続投資を勧めると考え直す個人投資家が多いという。
[時事通信社]
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