田中、雪辱のゴール=次は強敵米国―サッカー女子〔五輪〕
スペインに逆転負けから始まった1次リーグ。なでしこはブラジル戦の大逆転で元気を取り戻し、ナイジェリアをきっちり退けて決勝トーナメントに駒を進めた。2点目を挙げた田中は「暑くてきつかったが、本当に全員で走って決められた勝利」と充実感に浸った。
ブラジル戦で思わぬ苦戦を招いた原因の一つが、田中が前半にPKを失敗したことだった。「自分ができることはゴールや、出ている限りはいいプレーをすること」。気持ちを切り替えて、役割を果たした。試合後、スタジアムを1周した時にはけがで離脱した清水のユニホームを手に。「一緒に戦ってきて、一緒に突破できた。そういう気持ちで」。思いを口にした。
準々決勝は、3年前の東京五輪や昨年のワールドカップ(W杯)で越えられなかった壁だ。相手は、なでしこが世界のトップレベルで戦っていた時に何度も大一番で対戦し、因縁すら感じられる米国。かつての絶対的な存在感こそないが、強敵に変わりはない。
初めて世界の頂点に立った2011年W杯の決勝などを経験している熊谷は「(米国に)あまり意識はない。どこが来ても、やるだけ」と言う。相手よりも、4強以上に入る価値を強調し、「ここを越えた先の景色は、やっぱり見せてあげたいし、見たい」。言葉に力がこもった。 (時事)
[時事通信社]
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