米大統領警護隊長官、任務「失敗」認める トランプ氏暗殺未遂
【ワシントンAFP=時事】米大統領警護隊(シークレットサービス)のキンバリー・チートル長官は22日、下院監視・説明責任委員会の公聴会で証言し、警護隊がドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件を防げなかったことを認めた。だが、共和、民主両党の議員による辞任要求は拒否した。≪写真は、大統領警護隊〈シークレットサービス〉のキンバリー・チートル長官≫
選挙集会での演説中にトランプ氏が狙撃され、耳を負傷した暗殺未遂事件について、チートル氏は「警護隊の厳粛な任務は、米国の指導者を守ることだ」「7月13日、われわれは失敗した」と認めた上で、「警護隊の長として、警備の不備について全ての責任を負う」と述べた。
「警護隊の過去数十年の作戦で最も重大な失敗」だったとし、「ミスがあったのは明らかだ。二度とこのようなことが起きないよう全力を尽くす」と表明した。
一方で、複数の捜査が進行中であることを理由に、事件に関する詳細を明らかにすることを拒否し、両党の議員の反発を招いた。
さらに両党の議員からの辞任要求に対しては、「今、警護隊を率いるのは私が最もふさわしいと思う」として拒否した。
チートル氏によれば、警護隊は、事件前に会場にいた「不審人物」について「2~5回」警告を受けていたが、直ちに「脅威」と見なさなかった。「その人物を特定し、事情聴取を行うためにチームが派遣された」が、容疑者が発砲する前に居場所を突き止めることができなかったという。【翻訳編集AFPBBNews】
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