宮田、パリ五輪代表辞退=19歳、飲酒と喫煙発覚―体操女子
日本体操協会は19日、東京都内で記者会見し、パリ五輪女子代表主将の宮田笙子選手(19)=順大=が出場を辞退すると発表した。本人への聞き取りで、日本オリンピック委員会(JOC)の派遣規定などに違反する喫煙と飲酒が判明。協会と本人が話し合って結論を出した。五輪開幕直前に異例の事態となった。
日本協会によると、五輪代表が事前合宿を行っていたモナコで15日に内部通報があり、調査のため宮田選手は18日に帰国。協会による聞き取りで、6月下旬から7月上旬の間に都内での喫煙と、強化拠点の宿泊施設での飲酒が各1度あったことを認めた。協会は、成人であっても代表活動中の飲酒と喫煙を原則的に禁止しており、JOCと協会の規約には「法令の順守」も定められている。協会は今後、他の選手の違反の有無も確認する方針。
宮田選手は2022年世界選手権の種目別平均台で銅メダルを獲得。五輪では団体総合で60年ぶりのメダルを狙う日本のエースとして期待されていた。女子代表は欠員を補充せず、五輪は4人で出場する。
協会の藤田直志会長は「本人だけでなく、協会全体の責任。宮田さんの将来に向けては、寄り添いながらサポートしたい」と話した。
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◇国際大会での日本代表選手の主な問題
▽2010年バンクーバー五輪 スノーボード男子ハーフパイプの国母和宏が、移動時の服装の乱れで非難を浴びる。全日本スキー連盟は出場辞退を申し入れたが、選手団の橋本聖子団長の判断で出場
▽2014年仁川アジア大会 競泳男子の冨田尚弥が、会場で韓国メディアのカメラを盗んだとして日本選手団から追放される
▽2018年平昌五輪 スピードスケート・ショートトラック男子の斎藤慧が大会前のドーピング検査で陽性反応。暫定資格停止処分を受け、選手団を外れる
▽2018年ジャカルタ・アジア大会 バスケットボール男子選手4人が公式ウエアで歓楽街を訪れて買春行為。代表認定を取り消され、事実上の選手団追放
[時事通信社]
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