テネイシャスD、ツアー中止 「トランプを次は逃すな」発言めぐり
【ニューヨークAFP=時事】米国のコミック・ロックデュオ「テネイシャスD」は、ドナルド・トランプ前米大統領の暗殺未遂事件をやゆしたとみられる公演中の発言が物議を醸したのを受け、オーストラリアとニュージーランドでのツアーを中止すると発表した。リードボーカルのジャック・ブラックさんが16日、明らかにした。≪写真は、米ネバダ州ラスベガスで公演する「テネイシャスD」のジャック・ブラックさん〈右〉とカイル・ガスさん≫
14日にオーストラリア・シドニーで公演した際、コメディアンで俳優でもあるブラックさんが、もう一人のメンバー、カイル・ガスさんに誕生日ケーキを贈り、願い事をするように言ったところ、ガスさんは「トランプを次は逃すな」と答えた。
前日にトランプ氏が選挙集会で銃撃され、耳を負傷した事件に言及したものと見られる動画は、ソーシャルメディア上で広く拡散された。
ブラックさんはインスタグラムで、「14日の公演での発言にはぎょっとした。私は、いかなる形でもヘイトスピーチを容認したり、政治的な暴力を奨励したりはしない」と表明。
「熟考の末、テネイシャスDのツアー続行はもはや不適切だと思い、今後の活動計画はすべて延期する。ファンの支援と理解に感謝している」と続けている。
ガスさんも同様にインスタグラムで謝罪。「シドニーで14日夜にアドリブで言ったことは非常に不適切で、危険で、ひどい過ちだった」「私はいかなる種類、いかなる形の暴力も、誰に対する暴力も容認しない。起こったことは悲劇だ。私に判断力が大いに欠けていたことを本当に申し訳なく思う」と投稿した。【翻訳編集AFPBBNews】
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