ラファ戦闘激化 バイデン氏、ハマスが「停戦最大の障害」
【パレスチナ自治区AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区では13日、最南部ラファに対してイスラエル軍が激しい攻撃を加えた。ガザでの武力衝突について米国のジョー・バイデン大統領は同日、イスラム組織ハマスこそ停戦の「最大の障害」だと非難した。≪写真は、ガザ地区南部ハンユニスの避難民キャンプで、配給される食料を待つ子ども≫
ラファ西部の住民らは、イスラエルから13日に激しい攻撃を受けたと証言した。住民の一人は「イスラエル軍の戦闘機、アパッチ(ヘリコプター)、クアッドコプターの他、大砲や戦艦からラファ西部地区への集中攻撃があった」とAFPに語った。
ハマスによると、エジプトとの境界に近いラファ市街でも、ハマス戦闘員とイスラエル軍が戦闘状態になっている。
イスラエル北部では、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエル軍との攻撃の応酬で緊張が高まっている。13日にはイスラエル軍の攻撃でレバノンの民間人1人の死亡が報告されている。
■不透明な停戦の行方
一方、イタリアで開催中の先進7か国(G7)首脳会議(サミット)に出席した米国のジョー・バイデン大統領は同日、ハマスがガザ紛争の停戦に対する「最大の障害」だと非難した。
バイデン氏は、「国連安全保障理事会、G7、イスラエルが支持する内容の停戦案を提示した。現時点での最大の障害は、同様の案を提示していたハマスが署名を拒否していることだ。停戦実現の行方はまだ分からない」と述べた。
ハマス側は11日遅く、停戦を仲介するカタールとエジプトに新停戦案について回答した。今週、中東歴訪中のアントニー・ブリンケン米国務長官は、新停戦案に対するハマスの修正案の中には「実行可能なものとそうでないものがある」と語っている。
ハマス幹部のウサマ・ハムダン氏は、イスラエル軍にガザ地区からの「完全撤退と恒久停戦」を求めているとした。
ブリンケン氏は、イスラエルが新停戦案を支持していると述べた。しかし、政権を率いるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、極右閣僚が反対しているため、公に支持を表明していない。
ガザ地区の住民からは、ハマスに合意を求める声も上がっている。ある男性は「何を待っているんだ? 戦争は何としても終わらせなければならない」と話した。
イスラエル側でも、政府に人質解放交渉をまとめるよう求める抗議デモが行われており、エルサレムでの学生主導デモでは「今すぐ停戦を」と書かれた横断幕が掲げられた。【翻訳編集AFPBBNews】
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