サニブラウン、パリ切符に安堵=日本選手権は出場見送りへ―陸上DL
記録を確認したサニブラウンは、笑顔で両拳を突き上げて喜びを表した。「やっと肩の荷がちょっと下りた」。男子100メートルでパリ五輪の切符をつかみ、安堵(あんど)感を口にした。
小雨が降って肌寒く、観客席が間近の大外8レーン。難しい条件を物ともせず好調のスタートで飛び出し、70メートル付近までトップを快走した。シンビネにかわされたが、自身5度目の9秒台となる9秒99をマークして堂々の2位。「いつも60メートルぐらいから崩れちゃうので、ちょっとは前進したかな」
昨夏の世界選手権で2大会連続入賞の6位。今年10秒00以内で走れば、五輪代表に決まる状況だった。3月以降に10秒0台を3度記録したが目標には届かず、もどかしさを募らせていた。「ルールはルールなので、ちゃんとやった」。これでパリまで約2カ月、じっくりと調整できる。
6月下旬の日本選手権は出場を見送る意向を示し、欧州を拠点に体を仕上げていく。「自分を証明するいい機会になる。経験を生かしてメダルに食い込み、しっかりと勝っていければ」。次の大舞台では、本気で頂点を狙う。(オスロ時事)
[時事通信社]
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