米、イスラエル政策に変更なし 26日のラファ攻撃受け
【ワシントンAFP=時事】米ホワイトハウスは28日、ジョー・バイデン大統領は、イスラエルが26日にパレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファを攻撃し多数の死者を出したことでイスラエル政策を変更するつもりはないが、パレスチナの民間人の窮状を「見て見ぬふり」しているわけではないと述べた。≪写真は、米国家安全保障会議のジョン・カービー戦略広報調整官≫
ガザの保健当局によれば、26日のイスラエルによる攻撃を受けて避難民キャンプで火災が発生し、45人が死亡した。
だが、米国家安全保障会議のジョン・カービー戦略広報調整官は会見で、米政府はイスラエルのラファでの活動は全面侵攻には当たらず、バイデン氏が設定した「越えてはならない一線」を越えていないと述べた。
カービー氏は「26日の攻撃を受けて、発表すべき政策変更はない」「攻撃は偶発的なもので、イスラエルが調査する」と述べた。
だが、「あと何人が黒焦げ遺体となれば」バイデン氏はイスラエル政策を変更するのかと問われると、カービー氏は「われわれは見て見ぬふりしているわけではない」と答えた。
バイデン氏は、イスラエル軍によるラファへの大規模侵攻を支持しない姿勢を示してきた。今月には、ラファ攻撃に使用される恐れがあるとして、イスラエルへの爆弾の一部の輸送を停止した。
目撃者らがAFPに語ったところによると、イスラエル軍とパレスチナ武装勢力との数週間にわたる激戦の末、28日にイスラエル軍の戦車数台がラファ中心部に入った。
カービー氏は繰り返される質問に対し、バイデン氏はラファへの大規模な侵攻の定義を変更していないと強調。「イスラエル軍はまだラファに突入していない」「地上の多数の標的に対して何らかの組織的な作戦行動を取り、隊列や編隊を組んで大部隊または大勢の兵士で突入してはいない」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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