ガザ休戦交渉近く再開か=「新たな提案」協議―報道
【カイロ時事】米CNNテレビは26日、エジプト当局者の話として、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘の停止や人質解放を巡る間接交渉が28日にもカイロで再開される見通しだと報じた。イスラエルのメディアによると、仲介国カタールとエジプトが主導してまとめた「新たな提案」を協議する。
イスラエル対外情報機関モサドのバルネア長官が、仲介役の米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、カタールのムハンマド首相兼外相とパリで会談し、再開で合意。米側も交渉妥結に向けた打開策を説明したという。
ただ、ハマス関係者は米ネットメディア「アクシオス」に、イスラエルが戦闘を継続する限り交渉は再開しないとの考えを示している。カタールはハマスと協議再開について話し合うという。
ガザには人質121人が残されており、イスラエル側は解放される人質の人数について譲歩する構えだとされている。ただ、これまでの交渉でハマスは恒久的停戦を要求し、ハマス壊滅を目指すイスラエルは一時的な戦闘休止を主張。双方の溝は深い。
イスラエルメディアによると、ハマスはガザ最南部ラファから26日、商都テルアビブを含むイスラエル中部に向けてロケット弾を発射した。イスラエル軍は、8発がイスラエル側に到達し「何発かを迎撃した」と発表。2人が負傷した。イスラエル中部への攻撃は4カ月ぶりという。
一方、エジプトメディアは26日、同国側で滞留していたガザへの支援物資に関し、イスラエルとガザの境界にあるケレム・シャローム検問所からの搬入が始まったと報じた。イスラエル軍がラファに侵攻して以降、主要な搬入路である対エジプトのラファ検問所は閉鎖が続いている。
[時事通信社]
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