高速料金変動制、全国に拡大=渋滞緩和で25年度以降に―政府
政府は10日、高速道路の渋滞緩和策として、特定の時間帯や区間で料金を変動させる「ロードプライシング」を2025年度から順次全国で拡大する方針を固めた。6月に策定する経済財政運営の基本指針「骨太の方針」に考え方を盛り込む方向で調整している。
国土交通省が今夏以降、審議会で高速道路各社らと協議を開始。料金体系の在り方などについて具体的な検討を行う。
ロードプライシングは市街地など特定の地域を通る車に課金したり、時間帯によって料金を上げ下げしたりすることで交通量を調整する仕組み。利用者に「時間をずらす」「別ルートを選ぶ」といった行動を促し、渋滞緩和や大気汚染の改善につなげる狙いがある。
国内では、21年の東京五輪・パラリンピックの期間中、首都高速道路で導入。大会関係車両の円滑な走行のため、一般車両の日中の料金を1000円上乗せする一方、夜間を半額にした。
23年7月からは千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアラインで社会実験を実施。土日祝日に上り線を利用する場合、自動料金収受システム(ETC)を搭載した普通車の通行料は通常800円だが、混み合う時間帯の午後1~8時は1200円に引き上げ、同8時~午前0時は600円に抑えている。
高速料金の見直しを巡り、国交省は、指定区間の料金が利用頻度に応じて最大半額になる「通勤パス」の拡大も進めている。混雑する一般道から高速道路に誘導するため、現在石川県や北海道など6道県で試験導入しており、26年度をめどに全国での本格導入を目指す。
[時事通信社]
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