日本調教馬初Vなるか=適性高いシンエンペラー―凱旋門賞
【パリ時事】競馬の世界最高峰レースの一つ、第103回凱旋(がいせん)門賞(芝2400メートル)が6日、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる。今年は混戦模様で、日本から唯一参戦するシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人きゅう舎)も有力馬の1頭とみられている。
シンエンペラーは前走のアイリッシュ・チャンピオンステークス(GI)で3着に入った。レースは8頭立てながら強敵ぞろい。最後の直線で進路がなくなる場面があったが、立て直して猛追し、勝ち馬と小差だった。GI勝利はないが海外で通用する力を示した。
日本馬は昨年まで31頭(延べ34頭)が挑戦して2着が最高成績。多くの実績馬が、丈が長く、力を要する欧州独特の芝に苦戦してきた。シンエンペラーは兄が2020年の凱旋門賞勝ち馬で血統面から適性は高そう。騎乗する坂井瑠星の手綱さばきに期待がかかる。2日には追い切りを行い、担当の調教助手は「動きはスムーズになり良かったと思う」と日本中央競馬会(JRA)を通じてコメントした。
武豊は8月にドイツのGIを制したアルリファー(牡4歳、アイルランド)で参戦。11度目の挑戦で日本人騎手初の凱旋門賞制覇を目指す。
V候補は地元フランスの3歳牡馬2頭。ソジーはパリ大賞(GI)などパリロンシャン競馬場で3戦3勝とコースとの相性がいい。今年の仏ダービー(GI)馬ルックドゥヴェガも能力は高い。
[時事通信社]
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