ニトリ、島忠TOBを表明 1株5500円、DCMに対抗―似鳥会長「相乗効果高い」
家具・日用品大手のニトリホールディングス(HD)は29日、ホームセンター中堅の島忠に対しTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと正式に表明した。買い付け価格は1株当たり5500円。島忠をめぐっては、同業大手で「ホーマック」などを展開するDCMホールディングスも5日からTOBを始めており、業界の垣根を越えた異例の争奪戦に発展した。
ニトリHDの似鳥昭雄会長は29日夕、東京都内で記者会見し、島忠・DCMの統合合意を受けて対抗TOBを決断したと説明。ホームセンター事業への参入を以前から模索してきたといい、「島忠とは非常に高い事業シナジー(相乗効果)がある。(提案を)受け入れてもらえるよう最大限努力する」と強調した。
公正取引委員会の審査を経て、11月中旬から島忠の全株取得を目指す。DCMの買い付け価格(4200円)を1300円上回る水準でTOBを実施。買収費用の総額は約2140億円で、自己資金とみずほ銀行からの借り入れで賄う。(2020/10/29-20:07)
Nitori Announces Bid to Buy Out Shimachu in Race with DCM
Major Japanese furniture and household goods retailer Nitori Holdings Co. announced on Thursday its bid to buy out midsize hardware store operator Shimachu Co. through a tender offer, pitting itself against DCM Holdings Co. .
Nitori Holdings plans to purchase Shimachu shares at 5,500 yen apiece in its planned tender offer, far higher than 4,200 yen set by DCM, a major home furnishing store operator, in its tender offer for Shimachu launched on Oct. 5.
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