2020.10.27 18:22Business

ANA、5100億円の赤字 コロナ禍で過去最大―21年3月期

 ANAホールディングスは27日、2021年3月期の連結純損益が5100億円の赤字(前期実績は276億円の黒字)となる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの影響で国際線を中心に旅客需要が急減し、過去最大の赤字に陥る。財務基盤を強化するため、一部を資本と見なせる劣後ローンで4000億円を調達。人員や運航機材数の圧縮を柱とするスリム化や、格安航空会社(LCC)を強化する事業構造改革で生き残りを図る。
 片野坂真哉社長は記者会見で「業績見通しは非常に厳しいものになる」と語った上で、「来年度はあらゆる手を打ち、黒字化を実現したい」と決意を示した。
 通期の売上高は前期比62.5%減の7400億円と予想。政府の観光支援策「Go To トラベル」の効果などで旅客需要は徐々に回復に向かっているものの、21年3月末時点で国内旅客の回復は7割、国際線は5割にとどまると想定した。売り上げの大幅な落ち込みや運航機材の大量退役などに伴い1100億円の特別損失が発生し、赤字が膨らむ。(2020/10/27-18:22)

2020.10.27 18:22Business

ANA Holdings Braces for Biggest-Ever Net Loss of 510 B. Yen


ANA Holdings Inc. said Tuesday it expects to report its biggest-ever consolidated net loss of 510 billion yen in the current business year through March 2021, hurt by a plunge in travel demand amid the coronavirus pandemic.
   The parent company of major Japanese carrier All Nippon Airways, will take in 400 billion yen of subordinated loans, part of which can be counted as capital, to improve its balance sheet.

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