投稿者開示、手続き簡素化へ ネット中傷対策―総務省中間案
総務省は10日午前、有識者会議を開き、インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策に関し、制度改正に向けた中間とりまとめ案を示した。交流サイト(SNS)運営企業に投稿者情報を求める際の手続き簡素化などにより、被害者の負担軽減を図る方向だ。11月に最終案をまとめる。
中間案では、SNS運営企業を相手取って情報開示請求の訴訟を起こさなくても、被害者が裁判所に開示請求すれば、その是非を判断してくれる新たな仕組みを提示した。プロバイダー責任制限法の改正を視野に具体的な制度設計を検討する。
現在はSNS運営企業が開示の是非を自主的に判断するのは、プライバシーの問題などから難しい。損害賠償請求に必要なIPアドレス(ネット上の住所)の開示を訴訟で争うケースが大半を占めており、被害者の負担となっていた。
さらに、一定期間で消去される投稿者のIPアドレスなどの通信記録(ログ)の保存を限定的に義務付ける。被害者から開示請求があった際、SNS側が開示を決定するまで被害者には伏せたままで、ログを早期に特定・保全できる仕組みを導入する方向で検討する。
情報開示要件も明確化し、SNS側の任意開示を促進する。
総務省はまた、8月にも省令を改正し、SNS側が開示すべき情報に登録電話番号を追加。携帯会社に弁護士を通じて名前と住所を照会できるようにし、開示請求の手間を減らす。(2020/07/10-12:06)
Japan Eyes Simpler Disclosure Steps to Fight Cyberbullying
The Japanese internal affairs ministry made a proposal Friday to simplify the procedures for asking social media operators to disclose information on the posters of abusive or defamatory messages, in an effort to tackle cyberbullying.
The idea was included in an interim plan for systemic revisions aimed at supporting online abuse victims that was submitted to a meeting of experts the same day.
The ministry hopes to draw up the final version of the plan in November.
In the interim plan, the ministry called for introducing a new system that would allow victims to ask courts to decide whether or not social media operators should disclose the requested information. Once such a system is in place, victims would no longer have to file lawsuits against social media firms to get them to make disclosures.
The ministry will consider details of the measure, with a view to revising the law on the limitation of liability for internet providers.
最新ニュース
-
インドネシア国籍の男逮捕=高齢夫婦切り付け事件―静岡県警
-
水原一平被告の量刑、来年1月に再延期=体調不良で鑑定に時間―大谷翔平選手の元通訳・米
-
池袋暴走事故遺族に脅迫メール=容疑で女子中生書類送検―警視庁
-
電柱衝突、ひび割れが原因=JR東、検査で見抜けず―運輸安全委
-
49歳男を鑑定留置=首相官邸突入事件―東京地検
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕