西日本豪雨から2年、犠牲者しのび追悼式 岡山・広島
西日本豪雨は、最初の大雨特別警報から6日で2年を迎えた。甚大な被害が出た岡山県倉敷市真備町地区などで同日午前、追悼式典が行われた。
災害関連死を含め70人が犠牲になった倉敷市の式典では、遺族と住民代表ら51人が参列し献花した。遺族を代表し、祖父清四郎さん=当時(92)=を亡くした須増藍加さん(33)が「年月を経ても心の傷が癒えることはない。つらい経験を教訓に、災害から命を守る備えを未来へ引き継いでいきたい」と述べた。
伊東香織市長は式辞の中で、熊本県を襲った豪雨に触れ、「同じ被害を受けた人吉市に、土のう袋や給水袋、スコップなどを送った」と明らかにした。
昨年は式典に約350人が参列したが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、入場者を大幅に制限。一部は会場の別室からモニター越しに見守った。
土砂崩れなどで19人が死亡した広島市安芸区の式典には72人が出席した。息子の将太朗さん=当時(18)=を亡くした植木富士子さん(47)は遺族を代表し、「時間の経過とともに災害の衝撃が薄れていくのは当たり前だと思うが、家族を失った悲しみが薄れることはない」と述べた。災害後、防災士の資格を取得したと明かし、「多くの人に、危機意識を持つことがどんなに大切か伝えていきたい」と決意を示した。
会場ではマスクの着用を呼び掛け、席の間隔を空けるなど、新型ウイルス対策に努めた。(2020/07/06-12:26)
Victims Mourned 2 Years after Torrential Rains in Western Japan
Ceremonies were held in western Japan on Monday to mourn the victims of a deadly rain disaster two years ago.
Monday marked the second anniversary since the first of a series of special heavy rain warnings was issued in the disaster that claimed 271 lives in three prefectures.
At a memorial service in Kurashiki, Okayama Prefecture, 51 people, including bereaved kin and local residents, offered flowers for the victims. In Kurashiki, 70 people died due to the 2018 torrential rains that triggered landslides and floods, including those who died for indirect disaster-related reasons.
Aika Sumasu, 33, offered words of condolences at the ceremony, representing the bereaved families.
"My emotional wounds won't heal with the passage of time" said Sumasu, who lost her grandfather, 92-year-old Seishiro, in the disaster. "Based on the lessons I learned from my hard experience, I want to pass on to future what we can do to protect lives from disasters."
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