熊本豪雨、死者25人に 雨の中、捜索続く―鹿児島・宮崎でも被害
熊本県南部などを襲った記録的な大雨では6日、同県八代市などで新たに6人の死亡が確認され、同県内の死者は計25人となった。県によるとこのほか、16人が心肺停止、11人が行方不明となっている。熊本県内は同日も強い雨に見舞われ、土砂崩れや河川の氾濫など二次災害の恐れが強まっている。
鹿児島、宮崎両県でも同日午前に猛烈な雨が降り、鹿児島県などによると、南さつま市で1人の行方が分からなくなったほか、大崎町で「車両が濁流にのまれた」との情報がある。宮崎県でも床下浸水などの被害が確認された。
甚大な被害が出た熊本県南部の被災地では、二次災害防止に配慮しつつ、自衛隊などが捜索・救助活動を続けた。多数の集落で孤立状態が続くが、雨のためヘリコプターが飛行できず、一部活動を見合わせている所もあるという。
県や八代市によると、これまでに確認された死者は八代市の3人のほか、人吉市で11人、芦北町で9人、津奈木町と球磨村で各1人。県の6日午前6時現在のまとめでは、19市町村計159カ所の避難所に、385世帯1912人が避難した。
大雨の影響で、九州道は6日午前から八代ジャンクション(八代市)―栗野インターチェンジ(鹿児島県湧水町)間などで通行止めとなった。九州新幹線も熊本―鹿児島中央間で運転を見合わせた。
熊本県では4日未明に大雨特別警報が発表され、記録的な大雨で大きな被害が出た。被災地はその後5日昼ごろから再び雨が降りだし、天草芦北地方や球磨地方には同日夜、改めて大雨警報が発表された。人吉市では6日朝、1時間に33.5ミリの雨が降り、土砂災害警戒情報が出された。
雨は7日にかけて激しく降る恐れがある。これまでの大雨で地盤が緩んだ所や河川が氾濫した地域では、再び土砂災害や浸水被害が起きる可能性があり、気象庁は厳重に警戒するよう呼び掛けた。(2020/07/06-13:21)
More Deaths Confirmed in Kumamoto after Record Downpour
Three more people were confirmed dead in Kumamoto Prefecture on Monday, after Saturday's record downpour, which has so far killed 22 people in the southwestern Japan prefecture.
Meanwhile, 17 people are in cardiopulmonary arrest, and 11 others are missing, according to the prefectural government.
The three new deaths were reported in the city of Yatsushiro, on top of nine fatalities each in the city of Hitoyoshi and the town of Ashikita, as well as one in the town of Tsunagi.
In Kumamoto, a special alert for heavy rains was issued early on Saturday. Flooding of the Kuma River, as well as landslides, caused severe damage in the southern part of the prefecture, where Self-Defense Force troops and others are continuing search and rescue efforts.
Residents of many affected areas remain stranded, with continuing rains hampering rescue by helicopter.
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