同盟通信の写真ニュース展示 戦後75年の節目に―愛知・蒲郡
愛知県の蒲郡市博物館は、同盟通信社が戦時中に発行した写真ニュース「同盟写真特報」の展示を始めた。戦争を知る人が少なくなる中、今年で終戦から75年の節目となることなどから展示を決定。市民から寄贈された248点のうち114点を7月12日まで公開している。
同盟通信社は1936年に設立された国策通信社で、共同・時事の2通信社の前身。市博物館によると、写真ニュースは同年の発行開始で、戦時中は学校や職場などに配布・掲示され、戦意高揚の役割を担った。
展示中の114点は43年1~9月の発行で、中国や満州のほか、ビルマ(現ミャンマー)などの東南アジアや、南洋諸島の状況を扱ったものが多い。当時は既に敗戦色が濃くなりつつあったが、作戦の失敗を示す「玉砕」と記述されたものは1点のみだった。
展示を見に来た80代ぐらいの男性は「勝てる見込みのない戦争だったが、亡くなった方のことを考えれば、意義があったと思いたい」と話した。市博物館の平野仁也学芸員(41)は「軍国主義的なものが多いが、当時の世相を知る上で貴重。資料を通じて、いま一度あの戦争について考えてほしい」と展示の意図を説明している。(2020/06/20-13:36)
Exhibition of Wartime News Agency Photo News Starts in Aichi
The Gamagori municipal museum in Aichi Prefecture has started an exhibition of photo news pieces published in wartime by Domei News Agency, with 2020 marking the 75th anniversary of the end of World War II.
In the exhibition through July 12, the museum in central Japan displays 114 of the 248 photo news pieces donated from the public.
Domei, a national news agency established in 1936, is the predecessor of Jiji Press and Kyodo News.
According to the museum, Domei started to publish photo news in the year. The news was distributed to and posted at schools and workplaces during the war to raise people's morale.
The 114 pieces were issued between January and September in 1943. Many were about China and Manchuria, now northeastern China, as well as Southeast Asia including Burma, now Myanmar, and Pacific islands.
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