富士フイルム、11.1%減益 アビガンの業績影響見通せず―20年3月期
富士フイルムホールディングスが22日発表した2020年3月期連結決算は、複合機などの事務機器やインスタントカメラ「チェキ」の販売が苦戦し、売上高が前期比4.8%減の2兆3151億円、営業利益は11.1%減の1865億円だった。新型コロナウイルス治療薬と期待される抗インフルエンザ薬「アビガン」増産の影響は、コロナ収束時期に左右されるとして21年3月期業績予想自体を見送った。
1月下旬以降の世界的な新型コロナ感染拡大に伴う営業自粛が響き、純利益は9.5%減の1249億円。肺炎診断に使われる超音波画像診断装置などの売り上げは伸びた。
政府が5月にも薬事承認を目指すアビガンは、子会社の富士フイルム富山化学(東京)が生産。原料・原薬メーカーなど10社以上の協力を受け、7月に月10万人分へと生産量を引き上げる。岡田淳二取締役はウェブ会見で、承認申請について「規制当局と調整している」と述べるにとどめた。(2020/05/22-18:59)
Fujifilm Says Avigan Drug's Impact on Earnings Uncertain
Fujifilm Holdings Corp. refrained from releasing projections for fiscal 2020 in its earnings report Friday, citing uncertainty about the impact on its earnings of the Avigan drug, developed by a subsidiary and expected to be effective against COVID-19 disease.
For fiscal 2019, which ended in March, the company booked a consolidated operating profit of 186,570 million yen, down 11.1 pct from the previous year, and a net profit of 124,987 million yen, down 9.5 pct, on sales of 2,315,141 million yen, down 4.8 pct.
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