弁当容器や宅配バイクに需要 飲食店「持ち帰り」増加で―新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、苦境にある飲食店が持ち帰りや宅配にかじを切り始めた。こうした動きに伴い、使い捨ての弁当容器や配達用バイクの需要が高まっている。
東京・浅草に程近い、調理用具などの専門店が連なる「かっぱ橋道具街」(台東区)。食品容器などを扱う「シモジマ」の店舗には、商品を買い物かごに次々と入れる客の姿があった。同社によると、3月から使い捨ての丼やラーメン用容器や箸などを中心に売り上げが伸び始めた。
1個100円以上する紙製の折り箱は従来の約10倍売れるように。担当者は「持ち帰りに縁がなかった高級店も参入し始めたからではないか」と推測する。
使い捨て容器専門店「佐野」では、4月の来店客のほとんどが弁当販売を新たに始めた飲食店関係者。多様な商品を前に30分以上悩む人や、容器を見比べてその場でメニューを考える人など1日約20組が訪れる。佐野弘社長(57)は「花見中止で売り上げは約100万円落ちた。なんとか取り戻せれば」と意気込む。
国内では、有料レジ袋や紙製ストローの利用が広がりを見せるなど「脱プラスチック」の動きが活発。食材や環境への配慮で他店との差別化を図る飲食店が増えており、両店では、紙や竹などでできた容器の需要も右肩上がりという。
一方、配達に使う三輪スクーターの売れ行きも好調だ。ビジネスバイク専門ディーラー「ホンダ二輪・新宿」(埼玉県戸田市)には3月以降、宅配ピザチェーン店などから「需要が高まっているから増車をお願いしたい」との問い合わせが相次ぐ。新車と中古を合わせ約1000台の注文が来たといい、担当者は「外出自粛中の景気の後押しになれば」と話している。(2020/05/06-07:15)
Coronavirus Boosts Demand for "Bento" Containers, Delivery Bikes
With many ailing eateries in Japan offering takeout and delivery services in response to stay-at-home requests by authorities amid the new coronavirus crisis, demand for disposable "bento" boxed meal containers and motorcycles for deliveries is on the rise.
Many shoppers were filling their baskets with products at an outlet of Shimojima Co., which offers items including food containers, located on Kappabashi street near the Asakusa tourist district in Tokyo. The street is home to stores specializing in kitchenware and other products.
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