日立金属が品質検査不正 特殊鋼や磁石で10年以上
日立製作所の主要上場子会社、日立金属は27日、特殊鋼や磁石などの製品の品質試験で、検査成績書の数値を改ざんするなどして、納入先に提出していたと発表した。4種類の製品で、納入先は延べ約170社に上り、10年以上にわたって不正が続けられた。同社は外部の専門家で構成する特別調査委員会を設置し、数カ月間で調査結果をまとめる。
不正が見つかったのは、自動車部品向けなどの特殊鋼や、家電用モーターなどに使われる磁石。1月に特殊鋼の不正に関する情報提供があり、調査を進めていた。
日立金属の西山光秋執行役会長は、電話会議形式による記者会見で「10年以上前から継続していた。管理職も関与したようだ」と語った。安全性や性能に問題が生じた事案は確認されていないという。
日立製作所は競争力強化のため、グループ再編を進めており、日立金属のてこ入れを図っている。同じ日立傘下の日立化成でも2018年6月に品質不正が発覚。同社は昭和電工に買収されることが決まった。(2020/04/27-20:31)
Quality Test Fraud Found at Hitachi Metals
Hitachi Metals Ltd. has been found to have falsified quality test results for specialty steel and other products, and submitted inspection reports including the manipulated data to client companies.
The malpractice started more than 10 years ago, the major subsidiary of Japanese machinery giant Hitachi Ltd. said Monday.
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