石油元売り、赤字転落 製油所の稼働停止も―ガソリン安で外出増懸念
原油価格の急落が石油元売り各社の経営を直撃している。国内最大手のJXTGホールディングス、出光興産の2020年3月期純損益はともに赤字に転落したもようだ。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動停滞からエネルギー消費が減退していることなどが原因で、事業環境は一段と厳しく、製油所の停止も視野に入る。一方、原油安に伴うガソリン値下がりは消費者には朗報だが、外出自粛の緩みにつながる恐れもある。
JXTGの20年3月期連結純損益は3000億円の赤字(前期は3223億円の黒字)に陥る見込み。出光も21日、20年3月期連結純損益が250億円の赤字(同814億円の黒字)に転落するとの見通しを発表した。相場急落で原油在庫の評価損が拡大した。
新型コロナの収束は見通せず、エネルギー消費は一段と落ち込む恐れがある。国際的な指標のニューヨーク商業取引所の原油先物相場は20日、史上初めてマイナス価格に沈んだ。石油連盟によると、4~6月の石油製品の需要は前年同期比で2割減少する。石油連盟の月岡隆会長(出光会長)は「製油所の稼働率を落としていくという選択肢もある」と語り、需給調整のためには操業停止せざるを得ないとの見方を示す。(2020/04/21-19:23)
Japan Oil Wholesalers Bracing for Red Ink on Crude Plunge
Major Japanese oil wholesalers are seen to have fallen into the red in fiscal 2019, which ended in March, hit hard by a sharp drop in crude oil prices.
The economic stagnation caused by the novel coronavirus crisis has dampened energy demand.
最新ニュース
-
猿人と原人の足跡発見=150万年前、同時期に残る―ケニア
-
シリーズ新作が上位に=2024年ベストセラー
-
シフィオンテクが1カ月出場停止=禁止薬物検出で―女子テニス
-
広島は敵地でドロー=サッカーACL2
-
日本は15位のまま=FIFAランク
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕