百貨店、赤字や減益相次ぐ 新型コロナや増税、先行き見通せず―20年2月期
百貨店4社の2020年2月期決算が14日、出そろった。昨年10月の消費税増税や暖冬で衣料品などが振るわず、新型コロナウイルスの感染拡大で訪日外国人旅行者(インバウンド)需要も急減し、減益や赤字に転落した。新型コロナの業績への影響が見通せず、高島屋、そごう・西武、松屋の3社が21年2月期の業績予想公表を見送った。
業績予想を唯一開示したJ・フロントリテイリングは純利益が前期比で76%減る見通し。ただ、大丸松坂屋百貨店の営業休止を織り込んでおらず、実際にはさらに下振れする見込みだ。緊急事態宣言を受け、各社店舗の臨時休業は全国に拡大し、百貨店の苦境が一段と鮮明になっている。
高島屋の村田善郎社長は今月13日、電話会議方式で行った記者会見で「新型コロナの感染拡大がピークアウトする時期も、収束する時期も見通せない」と語り、先行きに厳しい見方を示した。
そごう・西武は昨年10月に発表した人員削減計画を100人増の1400人に拡大し、コスト圧縮を急ぐ。銀座と浅草の全2店の営業を休止している松屋も「各国の移動制限や東京五輪の開催延期で、予断を許さない経営環境だ」(広報)と憂慮する。(2020/04/14-19:02)
Japan Dept. Store Operators Hit by Coronavirus, Tax Hike
Four major Japanese department store operators suffered year-on-year declines in their group net profits or incurred a net loss in the business year that ended in February, due chiefly to the consumption tax increase in October last year and the coronavirus outbreak, according to their data released by Tuesday.
The spread of the coronavirus led to a fall in demand from inbound tourists, while warm winter weather dampened sales of seasonal clothing.
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