「太陽の塔」文化財に 重文に秀吉辞世の和歌―文化審
文化審議会(佐藤信会長)は19日、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル「太陽の塔」を登録有形文化財とするよう萩生田光一文部科学相に答申した。法隆寺金堂にある「木造天蓋」など4件を国宝、豊臣秀吉自筆の辞世の和歌など37件を重要文化財に、それぞれ指定することも求めた。
近く答申通り告示され、重文の美術工芸品は1万808件(うち国宝897件)、登録有形文化財の建造物は1万2692件となる。
太陽の塔は芸術家の故岡本太郎氏が制作し、高さ約70メートル。頂部の「黄金の顔」が特徴で、生命の進化過程を表現した「生命の樹(き)」を展示する塔内部が、2018年から一般公開された。
法隆寺金堂の木造天蓋は、釈迦(しゃか)三尊像などの上からつり下げられている。天蓋は仏像の頭上に差し掛ける装具。豊臣家関係では辞世のほか、家臣の前田利家らが豊臣秀頼に忠誠を誓った血判の起請文などがある。
重文では江戸琳派の酒井抱一の弟子、鈴木其一が描いた夏秋渓流図なども指定答申された。(2020/03/19-17:36)
1970 Osaka Expo Tower Recommended as Cultural Asset
A Japanese government council recommended Thursday that "Taiyo no To" (Tower of the Sun), a symbol of the 1970 World Exposition in Osaka Prefecture, be registered as a tangible cultural asset.
The 70-meter-high tower in the western prefecture, created by the late Japanese artist Taro Okamoto, has a unique golden mask at the top.
In the exhibition space inside the tower stands "Seimei no Ki," (Tree of Life), which expresses the evolutionary process of life. It is open to the public from 2018, after renovation.
The Council for Cultural Affairs also recommended that four sets of cultural assets be named national treasures.
They include wooden canopies at the "kondo" main hall of Buddhist temple Horyuji in Nara Prefecture, also western Japan, that hang from the ceiling over Buddhist statues.
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