乳牛見守りに「5G」 画像・AIで酪農家負担減―帯広畜産大・ドコモ
帯広畜産大(北海道帯広市)やNTTドコモ、酪農器具製造の土谷製作所(札幌市)などは、高速大容量の次世代通信規格「5G」を活用した乳牛の見守りシステムを開発する。大量のカメラ画像に基づいて病気や発情の兆しを早期に見つけ、担い手不足が深刻化する酪農家の負担を軽減する狙いだ。2022年の商用化を目指す。
新システムは、牛舎に設置した複数のカメラを使い、撮影画像を人工知能(AI)で学習・解析。病気や発情の兆候を酪農家のスマートフォンにいち早く知らせる仕組みだ。今春に商用化される5Gを生かし、4Gでは難しかった膨大な画像データ処理により、精緻で低コストな乳牛管理システムを目指す。畜産大の実証実験では、餌を食べる回数など乳牛の行動を細かく把握できるか検証する。
乳牛は毎日搾乳しないと「乳房炎」にかかり、最悪の場合は死に至る。発情に伴う人工授精の機会も逃さないよう、牛舎を常時気に掛けて休めないことが後継者不足の要因となっている。
1頭ずつ専用センサーを付ける従来の管理システムはソフトウエアなどに投資がかさみ普及が進んでいない。畜産大の木田克弥教授は5G対応の新システムについて、「(大規模化により)飼育頭数が増えた酪農家が手軽に利用できれば負担を軽くできる。新規就農のハードル低下にもつながる」と期待している。(2020/03/16-17:17)
5G-Based System Eyed for Monitoring Dairy Cows
Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, NTT Docomo Inc. and others plan to develop a system to monitor dairy cows using fifth-generation, or 5G, wireless networks, aiming for commercialization in 2022.
The planned system will use vast amounts of photographic data to detect early signs of illness and estrus in dairy cows, to ease the heavy burdens of dairy farmers that are blamed in part for the difficulties they face securing successors.
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