鯨食テーマの映画、米で上映 「食べてみたい」と感想も
【ニューヨーク時事】日本の鯨食文化をテーマにしたドキュメンタリー映画「鯨のレストラン」が、米国で上映されている。八木景子監督(57)によると、反捕鯨の風潮が強い米国では上映館の確保に苦労したが、観賞した人から「クジラを食べてみたい」といった感想が寄せられた。
作品は東京都内のクジラ料理店の日常を軸に、宮城県石巻市にある捕鯨会社での解体の様子や、国内外の専門家へのインタビューを交えた。八木氏は「クジラ料理の魅力を訴えたい。科学的に見て、今は捕鯨が減ったことでクジラが増え過ぎていると知ってほしい」と話す。
米国では9月中旬にロサンゼルスで公開され、同21日から10月3日にかけてニューヨークで上映。ロサンゼルス日本映画祭では「ベストSDGs賞」を獲得した。昨年9月に日本国内で公開を始め、これまでフランス、インド、ギリシャでも上映した。
八木氏は、和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描いたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」の内容に反論する「ビハインド・ザ・コーヴ」(2015年)で監督デビュー。今回が2作目となる。(2024/09/30-13:30)
Documentary Film on Whale Food in Japan Showing in U.S.
A documentary film about whale food culture in Japan is showing in the United States.
Keiko Yagi, who directed the movie, "Whale Restaurant," says she struggled to find movie theaters that can screen the film as many in the country oppose whale catching.
From those who watched it, however, she was able to get feedbacks. Some expressed a wish to try whale food, Yagi said.
The film centers on the daily life at a whale restaurant in Tokyo and includes scenes of a whale being dismantled at a whaling company in Ishinomaki, Miyagi Prefecture, northeastern Japan. It also has interviews with Japanese and foreign experts.
"I hope to convey the charms of whale dishes. I want people to know that the number of whales has risen too much due to decreased whale catching, scientifically speaking," Yagi, 57, said.
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