小池都知事、「東京は悪者」ではない　一極集中で石破氏に期待

　東京都の小池百合子知事は２７日、時事通信のインタビューに応じた。小池氏は「東京への一極集中が少子化の原因になっている」とする全国知事会内の論調に反論。自民党新総裁に選ばれた石破茂氏について「（人口問題を）よく理解されていると思う。『東京は悪者』というマインドではない」と述べ、期待感を示した。
　小池氏は、都内の既婚女性の出生率が全国平均よりも高いとした上で「むしろ東京は若い人たちが集まっており、出会いの場を提供している」と主張。石破氏にはこうしたデータを「伝えていくようにしたい」と述べた。
　若年女性が首都圏に過度に集中していることに関しては、地方で「男女の役割分担」の意識が強いことが、地元を離れる女性の気持ちの背景の一つにあると指摘。地域の祭りなどで「おにぎりなどの準備を（女性に）させることを『苦痛だ』という人もいる」と述べた。
　一方、観光地として海外から高い評価を受ける北海道ニセコ町などの例を挙げ、全国各地に眠る地域資源は豊富にあると強調。地方側の課題として「（女性の）やりがいと、その地域の良さをどう持続させていくかの知恵も必要だ」との見方を示した。（2024/09/28-07:07）

Tokyo Governor Yuriko Koike expressed a positive view on newly elected Liberal Democratic Party leader Shigeru Ishiba on Friday.
   "I think he understands (the population problem in the capital) well," Koike said of Ishiba in an interview with Jiji Press. "I don't think he has the view that Tokyo is the villain."
   She made the remarks in response to the criticism from the National Governors' Association that Japan's declining birthrate stems from an excessive concentration of population in Tokyo.
   Highlighting that the birthrate among married women in Tokyo surpasses the national average, Koike said, "Tokyo is a place where young people gather, and it provides opportunities for encounters."
   She expressed her intention to share such data with Ishiba, elected LDP president Friday to succeed outgoing Prime Minister Fumio Kishida.