2024.06.12 17:55Nation

桂ざこばさん死去、７６歳　上方落語家、テレビでも活躍

　上方落語家の桂ざこば（かつら・ざこば、本名関口弘＝せきぐち・ひろむ）さんが１２日午前３時１４分、ぜんそくのため、大阪府吹田市の自宅で死去した。７６歳だった。大阪市出身。葬儀は家族葬で行う。後日、お別れの会を開く予定。
　中学卒業後の１９６３年、上方落語四天王の一人、三代目桂米朝さんに入門した。桂朝丸を名乗り、威勢のいい若手落語家として注目されてタレントとしても活躍。日本テレビ系の「テレビ三面記事　ウィークエンダー」などに出演し、親しまれた。
　８８年、二代目桂ざこば襲名。９９年に兄弟子の桂枝雀さんが死去した後は、米朝さんの事実上の筆頭弟子として一門を支えた。２００８年、大阪市に一門の落語家らが出演する寄席小屋「動楽亭」を開設するなどし、上方落語の普及に貢献した。
　「子は鎹（かすがい）」「一文笛」など人情味あふれる演目を得意とし、高座で怒り、涙する熱演も珍しくなかった。「たかじんのそこまで言って委員会」（読売テレビ）などでの歯に衣（きぬ）着せぬ発言も話題となった。上方お笑い大賞などの他、１７年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。
　今年４月３０日には、動楽亭で行われた弟子３人の襲名発表会見で元気な姿を見せていた。（2024/06/12-17:55）

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2024.06.12 17:55Nation

Rakugo Storyteller Katsura Zakoba Dies at 76

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Popular rakugo storyteller Katsura Zakoba died of asthma on Wednesday at his home in the city of Suita, Osaka Prefecture, western Japan. He was 76.
   Katsura, whose real name was Hiromu Sekiguchi, was a storyteller of the "kamigata" style of rakugo performed in Osaka and nearby areas.
   After graduating from junior high school, Katsura became a pupil of Katsura Beicho III in 1963 and assumed the name Katsura Zakoba II in 1988. He was good at performing stories with human warmth, with tears and angers shown on stage.
   He also appeared in popular TV shows.
   In 2017, he received a culture minister's prize.