児童虐待通告、初の12万人超 昨年、検挙も最多2385件―警察庁
全国の警察が昨年、虐待の疑いで児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数が前年比6.1%増の12万2806人に上り、初めて12万人を超えたことが28日、警察庁のまとめで分かった。検挙事件数は前年比9.4%増の2385件、事件での被害者は同201人増の2415人と、いずれも過去最多を更新した。
通告のうち、73.9%(9万761人)は心理的虐待が疑われ、うち6割は子どもの目の前でDV(家庭内暴力)が行われる「面前DV」だった。DVの現場に駆け付けた警察官が、子どもがいた場合に通告するケースが多かった。傷害など身体的虐待での通告は2万1520人だった。
検挙事件は、身体的虐待が1903件で8割を占めた。不同意わいせつなど性的虐待は372件、ネグレクト(育児放棄)は45件だった。
一方、心理的虐待は65件と全体の2.7%にとどまった。凶器を示して脅すなど暴力行為等処罰法違反が7割超で、長時間外に立たせたり正座させたりする強要もあった。面前DVの検挙はなかった。
被害者のうち、無理心中や出生直後を含む死亡者数は過去最少の28人。警察庁は「関係機関の連携などで一定の効果が表れた」としている。
加害者は、実父が最多の1068人で、実母が650人、養父・継父が390人だった。(2024/03/28-10:12)
Japan Child Abuse Cases Hit Record High in 2023
The number of children referred to child consultation centers by Japanese police over suspected abuse against them hit a record high in 2023, National Police Agency data showed Thursday.
The total of such children aged below 18 rose 6.1 pct from the previous year to 122,806, topping 120,000 for the first time on record.
The number of child abuse cases that led to arrests or other police actions climbed 9.4 pct to 2,385, and that of victims in the cases increased by 201 to 2,415, both hitting record highs.
Of the children referred to child consultation centers, 90,761, or 73.9 pct, were allegedly abused psychologically. Of them, about 60 pct witnessed domestic violence. In many cases, police reported to centers when they found children at the site of domestic violence.
Assault and other physical abuse cases reported by police numbered 21,520.
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