2024.03.19 05:32Nation

公道のカート、インバウンドで人気 コロナ明け、苦情も急増―独自の安全対策も・東京

 新型コロナウイルスによる入国規制が緩和されて以降、東京都内で見掛けることが増えた公道を走行するカート。外国人観光客の旅行目的の一つとなり、インバウンド(訪日客)需要が見込める一方、警視庁には交通ルールや騒音を巡り、苦情や相談が年間100件以上寄せられている。
 3月、海外から人気の観光地、台東区浅草の雷門前では、着ぐるみに身を包んだ外国人の男女5人が一列になり、周囲に笑顔で手を振りながらカートを走らせていた。
 カート事業者が参加する業界団体「訪日外国人安全運転支援機構」によると、観光客向けのカートは2012年ごろに本格的に始まった。
 利用者はほとんどが外国人で、特に欧米からの観光客が多い。国際免許が必要で、価格は1時間1万円程度。道や標識を知らなくてもガイドの指示に従い、自分で運転しながら観光できる手軽さが人気の理由で、市場規模は20億~30億円に上る。
 ただ、人気が高まるにつれ、交通違反や騒音への苦情も増えている。警視庁によると、カートに関する相談は22年はほとんどなかったが、23年は100件以上に急増。「信号待ちの時にカートを降りて写真撮影をしている」「信号無視をしている」といった内容が多いという。
 人身事故は確認されていないが、追突などの事故は12件、駐車違反なども10件あった。同庁は2月、事業者らに対し安全対策を求める要望書を渡した。
 業界団体では事故防止や騒音対策として、住宅街や子どもの多いエリアを通らない走行ルートを設定。写真撮影による交通への影響を防ぐため、乗車中の携帯電話の使用を禁止するなどの独自ルールを定めている。
 事業者は都内で十数社あるが、コロナ禍で入れ替わり、団体に所属しない業者も増えた。担当者は「新規参入が多く、ルールが共有されていない。非加盟事業者にも情報提供し、業界全体の水準を上げていきたい」と話した。(2024/03/19-05:32)

2024.03.19 05:32Nation

Street Go-Karts Popular among Foreign Tourists in Tokyo


Earlier this month, five foreign men and women in costumes were seen smiling and waving at pedestrians as they drove go-karts in one line near the Kaminarimon gate in Tokyo's Asakusa district, a popular sightseeing spot.
   Such street go-karts are one of the highlights for many foreign tourists visiting Japan. The vehicles are becoming an increasingly familiar sight on public roads in the Japanese capital as the number of visitors from abroad rose after the removal of COVID-19 border control measures.
   Meanwhile, more than 100 complaints and inquiries have been made in a year to Tokyo's Metropolitan Police Department over traffic rule violations and noise problems in connection with the vehicles.
   According to a go-kart operators' industry group, street go-karting for tourists began in earnest in Japan around 2012.
   Customers are mostly foreign citizens. The attraction is particularly popular among tourists from the United States and Europe.

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