与野党、アベノミクスに賛否 日銀マイナス金利解除
日銀がマイナス金利政策の解除を決めたことを受け、与野党からは19日、異次元の金融緩和を推し進めたアベノミクスの評価を含め、賛否の声が上がった。立憲民主党の岡田克也幹事長は記者会見で「方針転換は評価できる」と述べつつ、「遅かった。弊害が出ている中、ずるずる続けてしまった」と批判した。
日本維新の会の藤田文武幹事長は「インフレ環境や海外(の動向)を見たとき、出口戦略を考えることは必要だ」と解除に理解を示した。アベノミクスについては「一定の効果はあったと思う。3本目の(矢の)構造改革・成長戦略が弱かったのではないか」と語った。
共産党の田村智子委員長はマイナス金利政策に関し、「異常な政策だった。円安を生み、輸入品が驚くほど高騰した」と指摘。「アベノミクスは株価を上げるため何でもやる。その破綻が鮮烈に示されている」と断じた。
自民党の松山政司参院幹事長は「賃金上昇を伴う新しいステージに転換できるチャンスを迎えたのではないか」と評価。「政府・与党一体でデフレ完全脱却に向け、賃上げや企業の稼ぐ力の強化に取り組まなければならない」と強調した。一方で安倍晋三元首相に近い立場だった党ベテランは、「まだデフレは脱却していない。解除のタイミングは最悪だ」と非難した。
公明党の山口那津男代表は「デフレ完全脱却への道が前進している」との認識を示し、「中小企業や非正規で働く人の賃金上昇を進め、定額減税も重ねることで、可処分所得を増やすことが重要だ」と述べた。(2024/03/19-20:32)
Lawmakers Mixed, Biz Leaders Positive on BOJ Policy Shift
Japanese ruling and opposition lawmakers Tuesday showed mixed reactions to the Bank of Japan's decision to lift its negative interest rate policy, while business leaders welcomed the move.
Katsuya Okada, secretary-general of the main opposition Constitutional Democratic Party of Japan, told a press conference that he appreciates the BOJ's policy shift, announced Tuesday, but said that it came late.
"They continued it while there were adverse effects," Okada said of the negative interest rate policy.
Fumitake Fujita, secretary-general of opposition Nippon Ishin no Kai (Japan Innovation Party), showed understanding of the policy change, saying, "It is necessary to think about exit strategies given the inflation environment and foreign situations."
Fujita praised the late former Prime Minister Shinzo Abe's "Abenomics" reflationary policy mix, of which the BOJ's massive monetary easing framework including the negative rate policy was a key component, as having a certain effect.
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