2024.03.13 23:08Nation

オスプレイ、14日以降再開 米軍と陸自機、地元反発―事故原因、詳細非公表のまま

 防衛省は13日、米軍と陸上自衛隊の輸送機オスプレイが14日以降に日本国内で飛行を再開すると発表した。昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた米軍オスプレイ墜落事故を受け、日米とも運用を停止していた。ただ、米国内法上の制限を理由に、事故原因は「特定の部品の不具合」とするにとどめ、詳細は明らかにしなかった。地元自治体から反発の声が上がった。
 防衛省は13日、東京や青森、宮城、静岡、山口、佐賀、鹿児島、沖縄など11都県と関係市町村に飛行再開を伝えた。事故に関して「設計と構造に問題はない」とし、点検・整備強化などの安全対策で予防できると説明した。
 沖縄県の玉城デニー知事は記者団に「到底納得できず、認められない。政府が国民に説明責任を果たしたとは言えない」と訴えた。米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長も「原因の特定についてしっかり説明がなく、大きな不安がある」と政府の対応を批判。鹿児島県の塩田康一知事は「県民が理解するのに十分な情報提供ではなかった」とのコメントを出した。
 木原稔防衛相は13日夜、米国のオースティン国防長官と電話会談を行い、安全を最優先に飛行再開を進める方針を確認。その後、防衛省で記者団の取材に応じ、自治体の反発に関して「引き続き説明していくに尽きる。内容について申し上げることができないのは大変心苦しい」と述べた。
 飛行再開は、整備や要員訓練などの準備が整った機体から段階的に行う。防衛省は陸自機について「当面の間」は飛行場周辺空域での飛行にとどめ、練度を回復していく方針。米軍も「段階を踏んで慎重に運用再開のプロセスを進めていく」としている。運用のレベルが事故前の状態まで戻るには、数カ月かかるとみられる。(2024/03/13-23:08)

2024.03.13 23:08Nation

Osprey Flights in Japan to Be Resumed Thurs. at Earliest


The U.S. military and the Japanese Ground Self-Defense Force will resume flights of the Osprey tilt-rotor transport aircraft in Japan as early as Thursday, Japan's Defense Ministry said Wednesday.
   Japan and the United States have been suspending Osprey flights since a fatal crash of a U.S. Osprey off the island of Yakushima in the southwestern Japan prefecture of Kagoshima in November last year.
   On Wednesday, the ministry notified 11 prefectures, including Tokyo, Aomori, Miyagi, Shizuoka, Yamaguchi, Saga, Kagoshima and Okinawa, and relevant municipalities of the resumption of Osprey flights.
   The resumption is "totally unacceptable," Okinawa Governor Denny Tamaki told reporters the same day. "It can't be said that the central government has fulfilled its accountability to the public," he argued.
   "We are very worried because there has not been a sufficient explanation about the cause of the crash," said Masanori Matsugawa, mayor of the Okinawa city of Ginowan.

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