日本作品がダブル受賞 宮崎監督作、「ゴジラ-1.0」―米アカデミー賞
【ロサンゼルス時事】米映画界最高の栄誉とされる第96回アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)、ロサンゼルスで開かれ、宮崎駿監督(83)の「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞、山崎貴監督(59)の「ゴジラ―1.0(マイナスワン)」も視覚効果賞を獲得し、日本作品のダブル受賞となった。
宮崎監督は「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶり2度目の長編アニメ映画賞。「ゴジラ―1.0」の視覚効果賞は、アジア映画で初となる快挙だ。役所広司さん(68)が主演したビム・ベンダース監督の「PERFECT DAYS」は国際長編映画賞を逃した。
「君たちは―」は、母を亡くした少年が奇妙な鳥に導かれて異世界を冒険するファンタジー。北米では昨年12月に公開され、初週の週末興行成績で1位になるなど、海外でも高く評価されている。
受賞を受け、東京都内で記者会見したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「宮崎に電話で受賞を知らせたところ、心の底から喜んでいた。80を迎えても宮崎の時代性は色あせていない」と語った。
「ALWAYS 三丁目の夕日」などの山崎監督が自らVFX(視覚効果)を指揮した「ゴジラ―1.0」は、VFX本場の米国作品を抑えての栄冠。昨年12月に北米公開された同作は、実写の邦画で現地の累計興行収入歴代1位を記録した。
山崎監督は受賞時のあいさつで「ここに立てる可能性は手の届かないところにあると思っていた。ハリウッドは、皆にチャンスがあると証明した」と喜びをあらわにした。
作品賞には、原爆を開発した科学者の伝記映画「オッペンハイマー」が選ばれた。同作はこのほか監督賞(クリストファー・ノーラン、敬称略)や主演男優賞(キリアン・マーフィー)など計7冠を達成。主演女優賞は「哀れなるものたち」のエマ・ストーンに決まった。(2024/03/11-16:29)
Miyazaki Wins 2nd Oscar with "The Boy and the Heron"
Japanese anime director Hayao Miyazaki's "The Boy and the Heron" won the Oscar for the best animated feature at the 96th Academy Awards on Sunday.
It was Miyazaki's second Oscar-winning work, after his "Spirited Away" became the first Japanese feature-length animated film to take the prize in 2003.
"The Boy and the Heron" was Miyazaki's first work in a decade. It is about a boy led by a mysterious bird to a fantasy world following the death of his mother in a fire during war.
It was released in Japan last July and in North America last December, and ranked first in North American weekend box office sales the week it was released.
Meanwhile, the film "Perfect Days" starring Japanese actor Koji Yakusho missed out on the Oscar for the best international feature.
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