猿之助被告に猶予付き判決 「自殺ほう助は短絡的」―東京地裁
東京都目黒区の自宅で両親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)被告(47)の判決が17日、東京地裁であった。安永健次裁判官は、「自殺をほう助する選択をしたことは短絡的というほかない」として懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
安永裁判官は、週刊誌に自身に関する記事が出ると知って自殺を考え、それを聞いた両親も自殺を決意したとする被告の説明に言及。「思考が狭くなっていたとしても、犯行に至る経緯や動機に酌むべき事情が多いとは言えない」と指摘した。
向精神薬をハンマーですりつぶし、コップの水に溶かして両親に手渡した行為についても、死亡という結果への影響が大きく、「刑事責任は軽視できない」と述べた。
一方で、反省の態度を示し、関係者が更生の支援を申し出ているなどとして、執行猶予が相当と判断した。
判決を受け、猿之助被告は「常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んでしまったこと、歌舞伎界を含め多くの皆さまに治癒し難い傷を負わせてしまったことに、言い表せない罪を感じています」とのコメントを発表した。
判決によると、猿之助被告は5月17日、自宅で多量の向精神薬の錠剤をすりつぶし、コップの水に溶かすなどして両親に服用させ、翌18日にかけ向精神薬中毒で死亡させて自殺を手助けした。(2023/11/17-17:24)
Ichikawa Ennosuke Gets Suspended Term for Aiding Parents Suicide
Tokyo District Court on Friday sentenced kabuki actor Ichikawa Ennosuke IV to three years in prison, suspended for five years, for assisting in the suicide of his parents.
During his trial, 47-year-old Ennosuke, whose real name is Takahiko Kinoshi, admitted the charges against him, saying that he regretted what he did.
Saying that Ennosuke felt remorse for his actions and that he was in an environment where he could start over, the defense asked for a suspended sentence.
Public prosecutors sought a three-year prison sentence.
The indictment said Ennosuke aided the suicide of his parents by psychoactive drug poisoning on May 17-18 in their home in Tokyo's Meguro Ward by giving them pills that he ground up into powder.
最新ニュース
-
トヨタ、メキシコで2200億円投資=トランプ氏、高関税警告
-
トヨタ自動車、メキシコで2200億円投資
-
鹿児島県与論町に大雨特別警報=線状降水帯発生、安全確保を―気象庁
-
首相「日米同盟さらに強化」
-
元日本代表GK権田が退団 Jリーグ
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕