キッコーマン、海外事業拡大へ インドや南米など、需要増期待
【レークジェニーバ(米ウィスコンシン州)時事】キッコーマンは9日、米ウィスコンシン州のしょうゆ製造工場が完成して今月で50年を迎えるのに際し、同州で記念行事を開催した。登壇した茂木友三郎名誉会長は「(同州の工場は)世界進出のモデルだ」と強調した上で、インドや南米など海外での事業拡大を進める方針を示した。
記念行事に先立つ7日、記者団の取材に応じた茂木氏は、人口が増えているインドや、南米、アフリカでしょうゆの消費が拡大すると指摘。現地の食文化に定着するよう、長期的な視点で販売を促進していく考えを明らかにした。海外事業の多角化も進める。しょうゆに依存する状況を改め、日本国内で高いシェアを持つ豆乳類などを視野に入れている。
キッコーマンは1957年、米国に本格的に進出した。肉類としょうゆの相性の良さを売り込むため、店頭での実演販売や、「Teriyaki(テリヤキ)」用ソースの開発を展開。輸送コスト削減など収益改善のため、現地生産を決断し、73年に同州の工場が完成した。98年には米カリフォルニア州の工場でも出荷を開始。同社製品は米国の家庭用しょうゆ市場で6割のシェアを占めている。(2023/06/10-20:31)
Kikkoman Vows to Expand Overseas Operations
Kikkoman Corp. plans to expand in India, South America and Africa, Yuzaburo Mogi, chairman of the Japanese soy sauce maker's board of directors, said Friday.
Mogi made the comments at a ceremony to mark the 50th anniversary of the completion of a Kikkoman plant in Wisconsin.
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