楽天、赤字825億円 携帯事業で苦戦、投資抑制へ―1~3月期
楽天グループが12日発表した2023年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、純損益が825億円の赤字(前年同期は918億円の赤字)だった。基地局投資の負担が重い携帯電話事業の苦戦で、大幅な赤字決算が継続。楽天は今後、KDDIの回線網を借りる「ローミング」の拡大により、投資抑制と通信品質の改善を進める方針だ。
携帯事業は1026億円の赤字。データ使用量1ギガバイトまでは料金が「0円」となるプランを廃止した影響で、契約者数は454万件(格安スマートフォンを除く、前年同期は492万件)に減った。多額の基地局投資により財務の健全性に対する懸念も強まっている。
こうした苦境から抜け出すため、ローミングを拡大する方針に転換する。大都市部でKDDI網を活用することで、基地局投資を3年間で3000億円抑制。さらに、つながりやすさが改善し、人口カバー率も99.9%に上昇する。三木谷浩史会長兼社長は同日の決算説明会で「KDDIとのローミング合意は大きな前進だ」と強調した。
合わせて、6月1日に携帯プランを改定。月額3278円で使い放題の料金は据え置きつつ、従来は5ギガバイトとしていたローミングでのデータ通信の上限を撤廃する。三木谷氏が「最強だ」と自信を示す新プランで、顧客獲得と収益改善につながるかが焦点となる。(2023/05/12-18:35)
Rakuten Group Logs 82.5-B.-Yen Net Loss for Jan.-March
Rakuten Group Inc. said Friday that the Japanese cybermall and mobile phone group logged a group net loss of 82.5 billion yen for January-March, compared with a year-before loss of 91.8 billion yen.
The huge loss reflected the group's sluggish mobile phone business, which involves massive investment to establish base stations.
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