海運3社、23年3月期は最高益を更新 今期は一転減益へ
日本郵船など海運大手3社の2023年3月期連結決算が9日、出そろった。コロナ禍の物流混乱に伴う運賃高騰で、上半期まで好況が持続。円安も貢献し、各社とも2ケタ増収を確保、純利益は過去最高を更新した。
一方、けん引役だったコンテナ船市況は昨夏以降軟化。物流の正常化や世界経済減速で荷動きが鈍化する中、いずれも24年3月期の純利益は7~8割程度の大幅減を見込む。
日本郵船の山本敬志執行役員は9日のオンライン記者会見で、コンテナ船の市況について「夏場から秋口にかけて(消費地での)在庫調整が一巡し、荷動きの回復を見込んでいる」との見通しを示した。
23年3月期の純利益は、日本郵船が前期比0.3%増の1兆125億円と、2年連続で1兆円を超えた。商船三井は12.3%増の7960億円、川崎汽船は8.2%増の6949億円。エネルギーや自動車船は年度を通じ堅調だった。(2023/05/09-17:49)
3 Major Japan Shipping Firms Log Record Annual Profits
Japan's three major shipping companies have reported record annual group net profits in the year that ended in March.
All three companies were able to log double-digit growth in their revenues thanks to high shipping fees in the first half of the reporting year amid logistics turmoil due to the coronavirus crisis, according to their financial statements released by Tuesday.
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