満天の星、届けます プラネタリウム輸出拡大―コニカミノルタ
満天の星を届けます。精密機器大手のコニカミノルタは、半球形のスクリーンに星座などを映し出すプラネタリウム事業を強化する。昨年11月に買収したフランスの専業メーカー、RSAコスモスの拠点を足掛かりに、欧州・アジア市場への輸出を拡大。国内外合計で約30億円の売上高を、5年以内に2倍に引き上げたい考え。
直営館「コニカミノルタ プラネタリア TOKYO」(東京・有楽町)で上映中の作品の一つ「時を刻むこの星空」。夜空に最大13万個の星がきらめく中、人気バンド「ドリームズ・カム・トゥルー」の音楽を背景に、時間がゆっくり流れていく。約40年ぶりにプラネタリウムを観賞した練馬区在住の50代女性は「館内が広く、映像やシートがきれいで印象が大きく変わった」と語る。
コニカミノルタは、星空が美しく見える光学式投映機とスクリーンを製造し、日本国内に約360館あるプラネタリウム施設の半数近くに納入してきた。一方、RSAコスモスは、CG(コンピューターグラフィックス)を駆使し、さまざまな演出が可能なデジタル式投映機が得意。コニカミノルタは光学式とデジタル式を組み合わせ、より臨場感のある星空を提供する方針。
同社は、欧州では1973年にフィンランド、77年に英国、2000年にポルトガルにそれぞれ進出したが、いずれも投映機の販売にとどまっていた。海外では今後、日本国内と同様に、上映作品の製作や投映機の保守・点検を含め、プラネタリウム事業を総合的に展開する。(2020/01/23-14:04)
Konica Minolta Aims to Become Star in Planetarium Industry
Konica Minolta Inc. is aiming to become a rising star in the global planetarium industry, seeking to expand exports of projectors and other goods to overseas markets.
The Japanese company hopes that its acquisition of French planetarium manufacturer RSA Cosmos SA in November last year will help double its global sales, currently at some 3 billion yen, in five years.
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