運行会社社長に禁錮5年求刑 検察「利益追求の人災」―軽井沢バス事故・長野地裁
長野県軽井沢町で2016年1月、大学生ら15人が死亡し、26人が負傷したスキーバス転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われた運行会社「イーエスピー」(東京)の社長高橋美作(61)、運行管理者だった元社員荒井強(54)両被告の公判が11日、長野地裁(大野洋裁判長)であった。検察側は「利益追求を優先し、安全の確保をおろそかにした人災だ」として、2人に禁錮5年を求刑した。両被告は無罪を主張している。
検察側は論告で、高橋被告について、荒井被告の運行管理がずさんであると認識しながら指導監督せず、死亡した男性運転手の技量も把握しないまま業務に従事させたと主張。会社として事故原因を追及する姿勢も見られず、「責任を負う覚悟がない」と非難した。
荒井被告については、収益拡大を優先し、点呼や運行指示など運行管理者としての業務を行わず、「安全意識が欠如していた」と指摘した。
閉廷後、取材に応じた遺族会代表の田原義則さん(57)は「やるべきことをやっていれば防げた事故。義務を果たさなかった会社のトップ、管理者には責任を課されるべきだ」と述べ、求刑通りの判決を求めた。
次回公判は12月21日。遺族側が被害者参加制度に基づき、量刑について意見陳述するほか、弁護側の最終弁論が行われ、結審する予定。(2022/10/11-20:04)
5 Yrs Sought for Bus Company Head over 2016 Fatal Bus Crash
Public prosecutors asked Nagano District Court on Tuesday to give a prison term of five years to both the president and a former employee of a Tokyo-based bus company over a 2016 deadly ski tour bus crash in central Japan.
Misaku Takahashi, 61, president of the firm called ESP, and former employee Tsuyoshi Arai, 54, are charged with professional negligence resulting in death and injury. Both have pleaded not guilty.
The bus crash happened in Karuizawa, Nagano Prefecture, on Jan. 15, 2016, leaving 15 people, mainly university students, dead and 26 others injured.
According to the indictment, the two allegedly had an inexperienced male driver operate the tour bus without providing him with necessary training, although they were able to predict that the driver might cause an accident while driving for a long time at night on a mountain pass in the winter.
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