北朝鮮が日本海に短距離弾道弾2発 1週間で4回、米空母意に介さず
【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は1日、平壌の順安空港一帯から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射した。井野俊郎防衛副大臣によると、飛距離は約400キロと約350キロ、いずれも最高高度50キロ程度の低高度で、変則軌道の可能性がある。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。
北朝鮮は9月25日、28日、29日と弾道ミサイルを相次いで発射している。米韓海軍は、米原子力空母「ロナルド・レーガン」も参加し26~29日に日本海で大規模な合同演習を実施。同期間にはハリス米副大統領が日韓を歴訪したほか、日米韓は30日、ロナルド・レーガンも動員して対潜水艦戦訓練を行った。
井野氏は「1週間で4回の例は過去にない」と指摘。北朝鮮は、米韓演習の間はミサイル発射などを控える傾向があり、訓練期間に合わせて立て続けに挑発行為に及ぶのは異例だ。専門家の間では「空母を含む米軍事力など意に介さないという自信を示そうとした」という見方が出ている。
また、4回の発射には夕方や夜間も含まれ、命中精度を高めるなどミサイル技術の向上を図ると同時に、訓練中である日米韓の探知能力や反応を試す狙いもあるもようだ。
一方、韓国の尹錫悦大統領は1日、「国軍の日」記念式典で演説した。ミサイル発射には直接触れなかったが、「北朝鮮が核兵器使用を企てたら、韓米同盟と韓国軍の圧倒的対応に直面するだろう」と警告。米韓合同軍事演習をより強化し、「北朝鮮の挑発と脅威に強力に対処する『行動する同盟』を具現化していく」と強調した。
発射されたミサイルは、変則軌道を特徴とする「KN23」や「KN24」だった可能性がある。日米韓外交当局の北朝鮮担当幹部はそれぞれ2者間の電話協議を通じて発射を非難し、3カ国の連携を再確認。日本政府は北京の大使館ルートで北朝鮮に抗議した。(2022/10/01-15:51)
N. Korea Launches 2 Ballistic Missiles
North Korea launched two ballistic missiles into the Sea of Japan from an area around Sunan Airport in Pyongyang on Saturday, South Korea's Joint Chiefs of Staff said.
Japan's Defense Ministry also confirmed the missile launch. The missiles are believed to have already fallen, according to the ministry.
The South Korean and Japanese defense authorities are investigating details, including how far the missiles flew.
最新ニュース
-
福島で震度5弱=気象庁
-
ロシアに「最高水準の関税、制裁」=ウクライナ停戦交渉を―トランプ米大統領
-
天皇誕生日の一般参賀要領
-
広島、琉球が5勝目=バスケットボール
-
長野駅前で3人刺される=通り魔か、1人死亡―刃物男が逃走・県警
写真特集
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕