外食も値上げラッシュ 食材高騰、客離れ加速も
外食チェーンの値上げが相次いでいる。原材料価格や燃料費の高騰に加え、人手不足から人件費も上昇。新型コロナウイルス感染の「第7波」で客足が遠のく中、値上げはさらなる客離れを招く可能性もある。外食産業の苦境は続く。
中華料理チェーン「日高屋」を展開するハイデイ日高は17日、約80種類のメニューの多くを26日から値上げすると発表した。上げ幅はテークアウト用の冷凍唐揚げなどを除き10~60円。主力の「中華そば」は390円の価格を据え置くものの、「(物価高は)企業努力で補えない水準に達している」(広報)という。
プレナス傘下の「やよい軒」は9月1日から定食17メニューを30円値上げ。その一方、子ども用メニューは値下げする。また、ファミリーレストラン「デニーズ」は同月6日からパスタなど約40品目を10~80円値上げする。ハンバーグやデザートなど人気商品の価格は据え置き、影響を最小限に抑えたい考え。
回転ずしチェーン「スシロー」は10月1日から、郊外型店舗を対象に1皿の価格を10~30円引き上げる。創業以来の売りだった「1皿100円(税抜き)」メニューは姿を消す。
すかいらーくホールディングスの主力チェーン「ガスト」は7月、値上げとともに都市部の価格をより高くする「地域別価格」の仕組みを導入した。しかし、第7波で感染者が急増し、「外食を控える」(谷真会長兼社長)状況が続いていることから、10月以降に再値上げやグループで100店規模の削減に踏み切る方針だ。
東京商工リサーチによると、1月から7月上旬にかけて大手外食53社が値上げを公表。大半が実施済みだが、担当者は「秋以降、さらなる値上げに踏み切る企業も出てくるだろう」と指摘している。(2022/08/18-07:04)
Restaurant Chains in Japan Rushing to Raise Prices
Restaurant chains in Japan are rushing to raise their prices amid soaring raw material and fuel prices, as well as rising labor costs due to staff shortages.
Price increases may cost restaurants even more customers at a time when diner traffic is slowing due to the seventh wave of novel coronavirus infections in the country.
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