東芝、2次入札に4陣営 買収案3件、提携案1件
東芝が進めているグループ再編案の絞り込みで、4陣営が2次入札に進むことが20日、分かった。官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)のほか、海外ファンドの英CVCキャピタル・パートナーズ、米ベインキャピタル、カナダのブルックフィールドが含まれるもようだ。東芝は各陣営に正式提案を求め、年内にも最終候補を選ぶ見通し。
ブルックフィールドは東芝の上場維持を前提とした資本・業務提携案、他3陣営は東芝を買収し株式を非上場化する案を示しているとみられる。
東芝は3月の臨時株主総会でグループの2分割案が否決されたことを受け、投資家などから再編案を募集。5月末までに1次入札として10件の初期提案を受け取った。今月19日の取締役会で2次入札として正式提案を求める候補を複数選んだが、陣営数など詳細は明らかにしていない。
東芝の時価総額は20日時点で約2兆3500億円。買収には2兆~3兆円が必要になる見込みだ。
東芝は原子力、防衛など安全保障で重要な技術を持つ。海外勢が買収する場合、外国人投資家の出資を制限する外為法の審査をクリアすることが必要となるため、国内勢が有利との見方もある。
JICは、日本産業パートナーズ(JIP)と組んでおり、事業会社などとも連携する方針とみられる。今後、陣営間で合従連衡も予想される。(2022/07/21-10:22)
Toshiba Picks 4 Bidders for 2nd Round
Toshiba Corp. has picked four bidders that will advance to a second round of bidding to take over the Japanese technology conglomerate, sources said Wednesday.
The four are believed to be government-backed Japan Investment Corp., British investment fund CVC Capital Partners and its U.S. and Canadian peers, Bain Capital and Brookfield Business Partners.
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