出光、山口製油所の操業停止 24年3月めど、脱炭素へ拠点見直し
石油元売り大手の出光興産は14日、2024年3月をめどに山口製油所(山口県山陽小野田市)の操業を停止すると発表した。脱炭素への動きや人口減少で、ガソリンなど石油製品の需要が一段と減少すると見込み、供給体制の見直しを急ぐ。
製油所の原油処理能力は1日当たり約12万バレルと、出光グループ全体の約13%を占める。出光は、製油所を運営する西部石油(東京)の株式を約67%取得。今後完全子会社化した上で、製油所の操業を停止する。石油製品の備蓄や太陽光発電事業で引き続き活用するとともに、燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素・アンモニアのほか、バイオ燃料などの新規事業も検討する。435人の従業員については維持する方針だ。
出光の丹生谷晋副社長は14日、東京都内で記者会見し、原油処理能力を30年までに現在の3割に相当する30万バレル削減する必要性を指摘。その上で「(製油所再編は)終わりではない」と強調した。山口県宇部市で会見した西部石油の飯田聡社長は「(精製機能停止で)町の活気がなくならないようにしたい」と話した。(2022/06/14-20:36)
Idemitsu to Shut Down Refinery in Western Japan
Idemitsu Kosan Co. said Tuesday it will shut down an oil refinery in Sanyoonoda, Yamaguchi Prefecture, western Japan, by March 2024 amid expectations of falling petroleum product demand.
The Japanese company said demand for gasoline and other oil products is expected to decline further in the country amid growing decarbonization efforts and the country's falling population.
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