看護師ら8割「感染の恐怖」 コロナ、2割は差別経験―協会調査
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響について、全国の病院などで働く看護師らの約8割が感染への恐怖や不安を挙げていることが9日、日本看護協会(東京都渋谷区)の調査で分かった。差別や偏見を指摘した人も約2割に上った。
同協会は昨年秋、会員にインターネット調査を行い、約5100人から回答を得た。有効回答率は34.0%。回答者は平均41.3歳で、女性が93.5%。看護師が86.6%、ほかは助産師や保健師などだった。
新型コロナ感染者は日本では2020年1月に初確認された。調査では20年3月~21年9月を振り返り、流行の影響を複数回答で質問。78.6%が自分自身の感染への恐怖や不安を挙げたほか、職場の労働環境悪化が48.8%、自分に対する差別や偏見が19.6%に上った。これらの割合は、コロナ対応に従事した人の方が高い傾向が出た。
20年3月以前と比べ、「生活に充実感や楽しみがない」と答えたのは64.5%で、「いつも体が疲れている」も56.8%に上った。不安やいらいら感を訴える人も50%近くいた。「看護職員として働き続けたい」とした人は7割近くに上る一方、20代は55.6%で最も低かった。
同協会は「長引く感染症対応が健康状態に長期的に影響を与えていると考えられる。調査結果を基に、働き続けられる職場づくりに取り組みたい」と分析している。(2022/04/09-13:37)
80 Pct of Nursing Staff in Japan Fear Getting COVID-19: Survey
Around 80 pct of nursing staff working at medical and other institutions across Japan are fearful of getting infected with the novel coronavirus, a survey has shown.
The online survey, conducted by the Japanese Nursing Association on its members last autumn, obtained answers from around 5,100 members, with the response rate standing at 34.0 pct. The average age of respondents came to 41.3 and women accounted for 93.5 pct of all respondents. Of the respondents, 86.6 pct were nurses, while the rest were made up of midwives, public health nurses and others.
The first COVID-19 infection case in Japan was confirmed in January 2020.
With multiple answers allowed, the survey asked the respondents to look back on the period between March 2020 and September 2021 and assess the effects of the spread of the coronavirus.
Those who cited fears and anxiety about contracting COVID-19 accounted for 78.6 pct of all respondents, while 48.8 pct said they felt their work environment had deteriorated.
最新ニュース
-
「来週会合で利上げ判断」=米新政権政策、賃上げ注視―植田日銀総裁
-
韓国大統領、供述を拒否=捜査当局
-
全豪テニス・談話
-
「恥かかせる目的」と当局批判=公邸前の支持者「大統領守る」と気勢―韓国
-
石丸伸二氏、都議選へ地域政党=候補者擁立、会見で表明
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕