「3時間眠れれば幸せ」 ウクライナ避難民が会見―滋賀
ロシアの軍事侵攻を受けて日本に避難したウクライナ人女性(50)と母親(80)が31日、避難先の滋賀県内で記者会見に応じた。ロシア軍の攻撃が続く北東部ハリコフで、地下鉄駅ホームでの生活を続けていた女性は、「攻撃への恐怖とミサイルの騒音で睡眠が取れず、3時間か4時間眠れるだけで幸せだった」と振り返った。
会見したイリーナ・ヤボルスカさんと母ギャリーナ・イヴァノヴァさんは、7日にハリコフを出発し、電車とバスを約24時間乗り継いで隣国ポーランドのワルシャワに逃れた。仕事を探したが希望者の殺到で決まらず、イリーナさんの娘カテリーナさん(31)=滋賀県彦根市=が暮らす日本への避難を決意。22日に来日した。
イリーナさんは「日本に来て安全と安心を感じている。(来日は)夢だったが、こんな形とは」と複雑な心境を表現。第2次大戦中に避難を経験したギャリーナさんは「再び戦争で避難するとは。日本に来て眠れるようになり安心だが、怖さも残っている」と語った。
2人は「日本人は優しいし、守ってくれる。安心して日本に来て」と同胞に呼び掛けた。
ウクライナにはイリーナさんの夫(52)が残る。娘のカテリーナさんは父親や友人の身を案じ、「父は元軍人で勇敢だが、心配でたまらない」と表情を曇らせた。(2022/03/31-20:37)
Ukrainian Evacuee Recalls Sleepless Nights amid Russian Attacks
Amid fears of Russian aggression and sounds of shelling, it was impossible to sleep deeply, said a Ukrainian woman who evacuated to Japan with her mother, at a press conference in the western Japan city of Otsu, Shiga Prefecture, on Thursday.
Iryna Yavorska, 50, who had been staying at a subway platform in Kharkiv, northeastern Ukraine, said she had felt lucky if she could have a sleep of three or four hours.
Iryna and her mother, Galyna Ivanova, 80, left Kharkiv on March 7 and reached Warsaw, after traveling some 24 hours by train and bus.
But Iryna faced difficulty finding a job in the Polish capital, which was flooded with Ukrainian evacuees seeking jobs, and decided to flee to Japan, where her 31-year-old daughter Kateryna is living.
They arrived in Japan on March 22.
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