三菱電機、社長ら12人処分 品質不正、鎌倉製作所でも―見抜けぬ責任重く
三菱電機は23日、長崎製作所(長崎県時津町)で製造した鉄道車両用空調装置など一連の品質不正問題を受け、漆間啓社長ら12人に対する処分を発表した。現役員は報酬を減額、退任役員には報酬の自主返納を求める。過去3度にわたる品質点検で組織的な不正を見抜けなかった歴代経営陣の責任は重いと判断した。
同日公表した調査報告書では、鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)でも自動料金収受システム(ETC)について不正が新たに見つかった。実際にはしていない全機器への防水試験を実施したかのように虚偽の試験成績書を顧客に提出していた。これを含め、計5拠点で18件の不正が新たに判明した。
漆間氏は23日の記者会見で、「多大なご迷惑をお掛けしたことを改めて深くおわびする」と陳謝した。その上で、本社主導の品質保証体制づくりなどを通じ「皆さまから再び信頼いただけるよう取り組んでいく」と説明した。
処分では、漆間氏は月額報酬の50%を4カ月間減額。退任した柵山正樹前会長に月額報酬50%の6カ月分を、杉山武史前社長には月額報酬50%の6カ月分と退任慰労金の一部の自主返納を求める。このほか、取締役・執行役計5人に対し報酬減額とし、退任役員4人にも自主返納を要請する。(2021/12/23-21:54)
Mitsubishi Electric Punishes 12 Executives over Quality Scandal
Mitsubishi Electric Corp. said Thursday that it will take punitive measures against 12 current and former executives, including CEO Kei Uruma, over a series of improper product inspection practices.
Uruma will face a 50 pct pay cut for four months. A committee set up by the Japanese company to review its governance said that the CEO was heavily responsible for the malpractice.
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