「障害者職員」言及、安倍首相に批判 「桜」名簿廃棄の遅延理由で
「桜を見る会」招待者名簿を内閣府が廃棄していた問題で、担当職員は「障害者雇用」であると言及した安倍晋三首相の国会答弁に批判が相次いでいる。名簿廃棄と障害者雇用を関連付けて、社会的弱者に配慮を欠いた発言と受け取られたためだ。
首相は2日の参院本会議で、4月に使用を終えた名簿の廃棄が5月9日まで遅れた理由について、大型シュレッダーの操作を担当する非常勤職員の日程調整などのためだと説明。この担当者は「障害者雇用の短時間勤務職員」と明かした。
4日の参院本会議では、パラリンピック出場経験もある国民民主党の横沢高徳氏が車いすで登壇。首相答弁を取り上げ「激しい違和感を覚えた。もし健常者なら『健常者雇用の…』と言ったのか」と抗議した。
重度障害を持つれいわ新選組の舩後靖彦参院議員もコメントを出し、「障害者雇用のために破棄に時間がかかった理由のように語られるのは不適切だ」と批判。インターネット交流サイト(SNS)などでは、「障害者雇用のせいにするなんて許しがたい」といった批判が出ている。
首相は6月にも、大阪城再建時のエレベーター設置を「大きなミス」と語り、批判を浴びた。障害者雇用に触れた理由について、菅義偉官房長官は4日の記者会見で「無理なく、余裕を持って作業できる時間を確保する必要があったということを説明した」と述べ、問題ないとの認識を示した。(2019/12/05-07:27)
Abe Rapped for Comment on Disabled Govt Worker over Scandal
Japanese Prime Minister Shinzo Abe has been criticized for his remark that appeared to link a disabled worker with a delay in scrapping guest lists for a cherry blossom party at the center of cronyism allegations.
Explaining why the work was delayed until May 9, four weeks after this year's cherry blossom-viewing party in April, Abe recently cited scheduling arrangements for a nonregular worker who operates a document shredder at the Cabinet Office.
Abe, already under fire for inviting many of his supporters to state-funded annual cherry blossom-viewing parties, said the nonregular employee is a disabled worker on shortened work hours.
The prime minister gave the explanation Monday at a plenary meeting of the House of Councillors, the upper chamber of the Diet, the country's parliament.
Abe has drawn fresh fire, because his remark was taken to show a lack of consideration for socially vulnerable people.
最新ニュース
-
復興事業、規模1兆円台後半=東日本大震災、26年度から5年間―政府
-
財政投融資、12.2兆円=地方創生に重点―25年度計画
-
リチャード・パーソンズさん死去=米AOLタイム・ワーナー元CEO
-
11月の鉱工業生産、3カ月ぶり低下=半導体・自動車の輸出減―経産省
-
国債発行総額176.9兆円=新規は17年ぶり30兆円下回る
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕