国の五輪支出1兆円超 13~18年度、全体像公表を―検査院
2020年東京五輪・パラリンピックについて、13~18年度までに国の関連経費として340事業に計1兆600億円が支出されていたことが4日、会計検査院の調べで分かった。昨年試算した支出額から1年間で約2600億円増加。大会本番へ向け国の負担は膨らむとみられ、検査院は引き続き、経費の全体像の公表に努めるよう求めた。
大会との関連性の濃淡は関係なく、関連施策を全て金額化し試算した。検査院は昨年10月、これにより算出した13~17年度の国の支出は、286事業で8011億円と公表。一方、政府は関連性に応じて支出を3分類し、「大会の準備・運営に特に資する事業」として直接関連する国の支出は1725億円だったと主張した。
大会経費の予算ベースの総額は1兆3500億円で、うち国負担分は国立競技場整備費とパラリンピック経費の1500億円とされる。
一方、政府は今年1月、19年度までの関係予算総額を2197億円と発表。このうち同競技場整備費の一部などを除き、直接関連する支出に含まれる競技力強化などの経費は計1380億円に上り、20年度予算でさらに増える可能性もある。
検査院の試算に対し、東京五輪・パラリンピック推進本部事務局は「(1兆600億円)全てを五輪関係の支出とするのは適切ではない。できる限り濃淡をつけて、直接関連する事業への支出を明らかにしていきたい」としている。(2019/12/05-00:19)
Over One T. Yen Spent by Japan Govt for Tokyo Games
State costs totaling 1.06 trillion yen were spent on 340 projects related to the 2020 Tokyo Olympics and Paralympics between fiscal 2013 and fiscal 2018, the Board of Audit of Japan said Wednesday.
An estimated 260 billion yen was newly spent in fiscal 2018, which ended in March 2019, according to the board's survey.
With the state expenditures expected to swell further in the run-up to the 2020 Games, the board again called on the government to disclose the whole picture of spending.
The board made the estimate by calculating costs for all related measures regardless of the relevance of projects to the games.
In October last year, the board released an estimate that the government spent 801.1 billion yen on 286 projects between fiscal years 2013 and 2017.
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